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中小企業振興基本条例制定プロジェクト会議
「釧路の経済はどうなっているのか」
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同友会釧路支部政策委員会は、釧路市に中小企業振興基本条例を制定するための学習会を開催しました。12月19日の学習会では、釧路公立大学の小路教授が釧路市の経済についてまとめたレポートをテキストにして学びました。
釧路公立大学の小路教授は、釧路における雇用の変化や釧路市の中小企業振興への取組みについて報告しました。
小路氏は平成3年の事業所数1万3千が平成16年度には1万を割り、特に平成13年度から16年度の落ち込みが大きかったこと、それと平行して、農業・林業・漁業や金融・保険業での従業者数が減少したことを指摘しました。また、釧路における市内総生産の推移については、平成9年をピークに減少が続き、特に落ち込みの大きい業種は水産業(68%)、製造業(78%)、小売業(80%)で、公共事業予算も平成10年〜14年の間に約3割削減されていると強調しました。
【釧路市の中小企業振興の取組みについて報告する小路氏】
小路教授の報告後、産業振興で著名な街と比べて釧路市はどうなっているか、商工費はどうなっているか等について比較し、その後、参加者が受けた感想や今後の方向性について意見を出し合いました。
【感想を出し合う参加者】
「いままでの釧路を改めて数字で見ていくことによって、危機感を再認識した」、「釧路市も中小企業振興について取り組んできていることはわかるが、我々中小企業の実情を踏まえた取組みにはなっていない。この乖離を埋める為の実態調査等について検討していくことが必要なのではないか」等の意見が出されていました。
同友会は、「市民が経済的な理由で故郷から逃げ出さなくてすむような経済をつくるには、中小企業振興基本条例の制定が不可欠だ」という考えのもと、釧路市に中小企業振興基本条例を制定する活動にこれからも積極的に取組んでいきます。