故郷の歴史と文化を学ぼうと、釧路支部厚岸地区会(中村一明会長:45社)が企画した「厚岸地域大学」が7月27日に開講し、会員や町民など70名が参加しました。本講座は来年の7月までの長期講座で、歴史、産業、文化などの分野を専門家が講演します。9講座全てを受講すると「厚岸マイスター」の称号が授与され、故郷の語り部として認証されます。
第1講は釧路公立大学の高嶋教授が「国泰寺と日鑑記」と題して江戸時代の厚岸について講演しました。高嶋氏は1804年に建立された国泰寺の沿革に触れて、「ロシアの南下政策に対抗するために武士が蝦夷地に派遣された。武士と交易商人の葬儀のために国泰寺が建立された。ロシア正教の布教を食い止める目的もあった。国泰寺の日鑑記はあまり読まれていないが、初代住職文翁の松堂執事が記した一級の資料だ」と語りました。
次回は9月15日に「太田村の成立」と題して、高嶋氏が厚岸の屯田兵の歴史について講演します。
▲釧路公立大学の高嶋教授
▲挨拶する中村会長
▲厚岸マイスターを目指して大勢の会員が集まりました