▼三浦綾子『泥流地帯』について語る小田島教授
▼残間新会長が参加者に向けて抱負を述べました
5月25日(金)、第16回幹部大学同窓会総会を開催し、2011年度の活動・決算報告、2012年度活動方針案・予算案の提案が行われ採択されました。また、役員改選では新たに残間金属工業の残間 巌氏が会長に、ヤマト機械の松尾祐志氏が幹事長に就任。挨拶では、それぞれの意気込みを語り、激励の拍手がおくられました。
また、記念講演では、釧路工業高等専門学校の小田島 本有教授が「三浦綾子『泥流地帯』から見る震災の怖さ」と題して講演しました。舞台は、1926年の十勝岳大爆発で大きな被害を受けた上富良野町。大切な家族を失い、絶望の縁を彷徨う主人公が、様々な支援を通して命の大切さに気づき、先祖が守り続けて来た土地を守るべく地域の復興に生きる様子が描かれた作品です。小田島氏は作品の中から、泥流が大きな音で瞬く間に迫ってくる様子や、泥の中から人命を救出する場面などを抜粋して紹介し、文脈から読み取れる極限状態での人間の心情などを解説しました。
講演の最後に「この作品は“人間を襲う苦難の意味”を考えさせる作品であり、命の尊さに感謝しながらまじめに生きることの大切さを伝えている。東日本大震災からの復興と重ねながら、ぜひ多くの人に読んで欲しい」としめくくりました。
講演終了後の懇親会では、和やかな雰囲気の中で2012年度の取り組みなどを語り合いました。
★2012年度 幹部大学同窓会 役員体制(敬称略)
会 長:残間 巌((株)残間金属工業)
副 会 長:長濱 正昌((有)フリーライフ)
幹 事 長:松尾 祐志(ヤマト機械(株))
副幹事長:色木 繁((株)エイチ・シー・シー)
副幹事長:鳥居 則之(タケダ産業(株))