5月15日、別海地区会(寺井 範男会長)は5月例会を開催し、釧路で鍼灸院を営むあんずカンパニーの須藤社長が「経営指針で仕事の楽しさを広げよう」をテーマに報告しました。
「1991年に創業した頃は、どんぶり勘定で、経営指針を作るなど考えていなかった」と話す須藤社長は、「創業間もなく自宅が火災で全焼してしまいどん底に落ちた。路頭に迷う中、同友会会員の皆さんをはじめ色々な方にお世話になった。これを機に本気で仕事に取り組んだ」と創業期の苦労を語りました。
その後、同友会の活動に積極的に参加し、経営指針づくりにも取り組んだ須藤氏。会社の実情と向き合い、将来に向けた夢を描きながら、経営指針の骨格ができました。「しかし、経営指針は形を作るだけではなく、実際の仕事につなげなければ意味がない。来院された皆さんに満足してもらうにはどうするか、社員のアイデアをどんどん取り入れたところ、楽しく働く雰囲気が生まれた」と話しました。
その他、経営指針づくりのポイントして、経営者の思いだけを列挙するのではなく、同友会3つの目的(よい会社、よい経営者、よい経営環境づくり)のエッセンスを活かして作成することを勧めていました。「例えば、理念の一つ一つの言葉の意味を社員と考え、議論することも有効だ。理念に共感する社員が増えれば、自ずと仕事の幅が広がる。あまり難しく考えず、完璧な指針を作ろうと気張らずにチャレンジして欲しい」と呼びかけました。
報告終了後、参加者からは「経営指針を作ったが、現状とのギャップの大きさに悩んでいた。ぜひもう一度作り直したい」、「家族経営だが、言葉に残すことで意識が高まり、いい仕事ができると感じた。すぐに着手したい」、「経営指針を通して、人間力を高め合う会社にしたいと思った」等、それぞれの熱い思いが語られました。