釧路支部みけた会(高橋歩会長)は18日に4月例会を開催し、マルニ藪そば二代目の安田及司史氏が「引き継いだ父の味〜蕎麦づくりに賭けた私の決意〜」と題し報告しました。
マルニ藪そばは、安田氏の父親である定夫氏が釧路市内のそば屋で修行後、のれんを継がずに独自の店舗として開業し、今年で39年目になります。
現在、定夫氏の下で修行中の安田氏は「釧路市内の高校を卒業後、本州の大手自動車会社に就職した。しかし、リーマンショックの影響で週休5日という事態に遭遇した。その時に飲食業と出会った。そして父親が足を骨折したことが釧路へ戻るきっかけとなった」と店を引き継いだきっかけについて語りました。また、父親と初めて作り上げた看板メニューの「かわそば」について 「昨年の夏に発売して以来、売り上げは好調だ。しかし、見た目の売り上げとは裏腹に想像していたほどの利益が上がらず苦しんだ時期があった」と経営者としての苦労について語りました。
現在、釧路管内に店舗を構える飲食店は約3,000店あり、そのうち、そば屋は100店舗ほどと他の市町村と比較しても高い割合を占めています。安田氏は「そばはタンパク質が豊富で、他の食品に劣らない高い栄養価を秘めている。釧路にはそば屋も多く、そば文化が発達している地域だ。もっと広く、たくさんの人に魅力を伝えていきたい」と今後の展望を熱く語りました。
▼「インターネット等を活用してマーケットを拡大したい」と語る安田氏