釧路支部(亀岡孝支部長)は19日、今年度4回目となるクシロビジネス(k-Biz)相談会を開催しました。新商品の方向性や販路拡大、経営戦略など7件の相談が寄せられ、静岡県の富士市産業支援センター(f-Biz)センター長の小出宗昭氏がアドバイスを行いました。クシロビジネス(k-Biz)相談会では、2009年に施行された「釧路市中小企業基本条例」の精神にのっとって新規創業や域外連携を目指す企業を支援しています。
▼様々な事例を挙げながらアドバイスをする小出氏
小出氏は、相談が多く寄せられた新商品の販路拡大について「情報が多い現代でも、明確な特徴と購入する理由付けがある商品は売れている」と様々な事例を紹介し、「使うシーンを連想させることが重要だ。誰が、どこで、どのように使用するのか連想できるパッケージ、ネーミングによって、商品価値が消費者に伝わる」と相談者にアドバイスしました。
また、相談会の中で商品を売り込むポイントを2点紹介しました。1点目は、単なる売り込みではなく、ストーリー性を持たせてメディアに売り込むことです。「ストーリーの主役で注目度が変わるように、取り組む中心人物が誰かによって、メディアの取り上げ方も異なる」と説明しました。2点目は、地域限定商品やコラボ商品など、わかりやすい連携を連続的、継続的に行うことです。「小さな連携も、継続することで認知度が広まり定着し、やがて大きな連携となる。人の輪が広がることで注目度はますます高くなる」と、売れる仕組みづくりの重要性を訴えました。
相談会の総括として「釧路には熱心な経営者が多く、新たな可能性を持った案件がいくつもある。小さな連携や成功の芽が出始めており、今後はさらに大きなイノベーションに期待ができる。積極的に挑戦してほしい」と釧路の企業の可能性に期待を寄せました。
クシロビジネス(k-Biz)は今後も隔月で相談会を開催します。開催予定は以下の通りです。
2012年1月28日(土)、3月24日(土)
相談会参加のお申し込みは同友会事務所までご連絡ください。