同友会南しれとこ支部(金曽義昭支部長156社)は9月例会を27日に開き、みどり建工の山崎宏氏が「私はこれで社長をやめました」と題して事業承継の問題について報告しました。
別海町出身の山崎氏は、釧路教育大学を経て神奈川県で中学校の美術教師に就き、1976年にみどり建工に入社しました。同友会の前身の「全日本中小企業協議会」が結成された1947年に生まれた山崎氏は、「同友会との因縁を感じる」と語り始めました。現在64歳の山崎氏は今年、16年間務めた社長職を社員に引き継ぎました。
「社長の仕事で大切なことは、同友会の労使見解の精神に基づいて企業の使命や価値を社員に伝えることと、自分の後継者を育てることだ。私は40代の社員を後継者にし、自分は取締役経営企画室長として第一線から退いた」と自社の事業承継について触れました。
最後に「人材不足を嘆くより同友会で社員を育てよう。確固とした経営指針に裏付けられた企業をつくろう」と締めくくりました。
▼事業承継について語る山崎氏
▼山崎氏の報告に耳を傾ける参加者