一般社団法人北海道中小企業家同友会釧根事務所

釧路製作所見学 釧路オンリーワン企業見学会


 釧路支部(亀岡孝支部長)は5日、地元で特色ある技術を持った企業を見学する「釧路オンリーワン企業見学会」を開催しました。今回は釧路市で橋梁などの鋼構造物の製造を手がける釧路製作所の本社工場を見学し、金属製品の製造工程や新名(しんみょう)社長の経営に対する思いについて学びました。

 釧路製作所は1956年に雄別炭鉱の会社として創業。培われた技術力を生かしてIT活用による生産の効率化を図り、橋梁を主体に各種タンク、クレーン等の設計、製作、施工を行なっています。製品は道内をはじめ、遠くは四国にまで及び、有名な瀬戸大橋の橋梁を製造した唯一の道内企業としても知られています。

 冒頭で新名氏は「今年の8月に地域の出発点に戻ろうという想いから本社を釧路に移転した。今後は100年、200年と続く企業へと築き上げていきたい」と今後の展望について熱く語りました。

 工場内では、巨大な橋梁の製作工程や、鉄板の切断や切り抜き、溶接の様子を見学しました。橋梁は長さ100mにつき10mm以内の誤差しか許されないため、最終調整は熟練の職人が手作業で行なっていました。

 屋外では、実際に道内で建設中の橋梁の試験組立て現場を見学し、普段目にすることができない内部の様子や、橋の構造に込められた技術を学ぶことができました。

★(株)釧路製作所のホームページはこちらからご覧下さい。
http://kushiro-ses.co.jp/

▼「出発点に戻り地域社会に貢献していきたい」と新名社長

▼IT化が進み、一部の作業は自動化されている

▼熟練の職人が手作業で歪みを調整していく

▼かつて石炭輸送に活躍した雄別炭礦鉄道車両が保存されている

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