一般社団法人北海道中小企業家同友会釧根事務所

ぶれない目標の設定で業界のけん引役を目指す 釧路支部オンリーワン企業見学会


 釧路支部(亀岡孝支部長)は3日、釧路支部会員の中で特色ある技術や商品を武器に経営する企業を見学する「オンリーワン企業見学会」を開催しました。今回は釧路町で自動車のリサイクル業を営む高橋商会を見学し、リサイクルの工程や高橋社長の経営に対する思いを学びました。

 見学会の始め、高橋社長は「自動車業界は近年、新車販売、中古車販売、リサイクルともリーマンショックやエコカー減税などで激動を経験した。今日の高橋商会はそうした激変の中でも目標をしっかりと定めて、ブレずにやってきたことが実を結んで成り立っている。私はリサイクル業界の中で社会への貢献度が見える『モデル』企業を作りたい。そのためにISO14001の認証などにも取り組んできた。取組みの話題性から施設見学者も年々増えて、現在では年間で100件以上の申し込みがある。見学では解説する従業員が違っても同じ内容を見学できるような体制をとっている。リサイクル業にといっても見るのと聞くのではずいぶん違うと思うので、今日はじっくりと見ていってほしい」と述べました。

 参加者は5300坪ある敷地内を見学し、海外へ輸出される自動車部品や、重機を使っての車輛解体の様子、エアバッグの展開処理などを見学しました。廃タイヤの処理工程では縁の部分に含まれる金属のワイヤーを除去し、一本ずつ破砕機に投入して5センチほどの大きさになる様子を見学しました。処理された廃タイヤは製紙工場などのボイラー燃料として利用されているそうです。除去された金属ワイヤーも再利用されます。
 
高橋社長は「自動車部品でリサイクル出来ない部分はほとんどない。そのまま使える部品から、破砕して別の素材として生まれ変わる部品まで様々だ。循環型の環境社会を築く上で自動車のリサイクルは重要な意味がある。今後はハイブリッド車が増え、大容量のバッテリーの処理が課題になると思うがしっかりと研究して、環境負荷の少ない処理を行いたい」と今後の展望を語りました。

▼「利益に拘り過ぎず、雇用の確保にも力を入れている」高橋社長

▼月に500台が新たに入庫し、処理を待つ

▼全国各地から届く中古部品の注文に対応する2万点の在庫品

▼電気的にエアバッグを展開させて処理する

▼2月から業務を開始した低価格カーリース「REBORN MAGIC CIRCUS」店舗

★高橋商会ホームページ
http://www.ts-takahashi.co.jp/

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