一般社団法人北海道中小企業家同友会釧根事務所

「歴史は繰り返す」 幹部大学同窓会6月例会


 釧路支部幹部大学同窓会(岸本真希人会長)は16日に例会を開催し、釧路公立大学教授の高嶋弘志氏が「歴史は繰り返す」と題し、講演しました。
 幹部大学で歴史の講義を担当している高嶋氏は「日本は国際化と孤立化の時代を繰り返してきた。国際化の時代は奈良時代、明治維新、敗戦直後の3つの時期があると考えている」と語りました。3つの時期について「奈良時代は中国をモデルにして発展の基礎を築き、中国と肩を並べたと認識してから、遣唐使廃止など自ら学ぶことをやめてしまった。明治維新において、政治や文化の面で差がありすぎるイギリスではなく、勤勉で教育が発達しているドイツをモデルにした。敗戦直後から現在に至るまでご存知の通り、アメリカをモデルとしている」と解説しました。
 
さらに日本の歴史を4つの時期に分け「経済大国をモデルにして猛勉強する発展期、先進国の仲間入りを果たす到達期、前例主義になる衰退期、そして他国に関心を全く示さず勉強を怠る閉塞期。この4つの時期を日本は繰り返している」と述べました。
 最後に福沢諭吉の「日本は一周遅れたランナーである」という言葉を紹介し、「日本は先進国の外面だけを真似し、内面である文化などを学ばなかった。その結果トップに立ったつもりが、実は一周遅れているだけであり、その事実に気付いていない」と語りました。
 次回は8月25日18:30より、三ッ輪ビル3階で「外国から見た日本」と題し、高嶋氏が講演します。

▼日本の歴史を語る高嶋氏

▼熱心に耳を傾ける幹部大学卒業生

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