釧路支部幹部大学同窓会は11月27日に経済学のイロハ第4講を開催し、釧路公立大学の下山朗准教授が「釧路(道東)地域経済の構造」と題して中小企業分析の必要性を語りました。
下山氏はまず地域経済の分析法について「地域経済を分析するためにはまず情報を整理する必要がある。地域で生じている問題が全国規模で起きている問題なのか、地域固有の問題なのか、また短期的なのか長期的なのか、それを見極めることが重要だ」と解説しました。
その後、釧路及び道東における様々なデータを紹介し、釧根で発生している経済問題について言及しました。下山氏は「釧路は農林漁業に従事する人が多い一方で、食品加工業が比較的少ない。地元で獲れた生産物を加工する力が弱いと言える。しかし、食品加工業を充実させるためには商品を売る場所が街になければならない。食品加工業に対する需要をあげていくことが重要だ」と語りました。