南しれとこ支部(金曽義昭支部長)はこのたび酪農郷セミナーを開き、『農業にかける夢 伊賀の里で花開く』と題して、三重同友会会員でモクモク手づくりファームの吉田修専務理事が講演しました。同社は美味しさと安全の両立をテーマに、手づくりにこだわり続け、現在は日本一の観光型農園として全国から多くの人が訪れています。
吉田氏は21年前に同社を立ち上げました。「我々の原点は地元の原料から製品をつくりあげ、販売する。つまり自分たちで価格を決定するシステムを構築することだ。従来のシステムではなく、商品価格決定権を自分たちが持つために集客施設をつくりあげた。それがモクモク手づくりファームだ。」と述べました。
さらに同氏は、創業当初は地元の原料を使った商品であってもなかなか消費者には伝わらなかったとし、「事業を拡大し、企業を継続させるためには利益が必要だ。しかし、利益をあげることは手段であって最終目的ではない。商品を生産し販売するというだけではなく、消費者に応援したい企業だと思ってもらえるような組織をつくりあげることが重要だ」と強調しました。
▼吉田修氏