一般社団法人北海道中小企業家同友会釧根事務所

同友会アカデミー(第3講)のご報告


釧路支部は9月21日に同友会の歴史や重要文献から学ぶ同友会アカデミー(第3講)を開催しました。

 同友会では、経営指針の作成や社員教育を考える場合、必ず「労使見解」にまなぶことを強調しています。「労使見解」とは、「中小企業における労使関係の見解」の略称で、中同協が1975年に発表した歴史的文書です。
 この文章が作成された背景は、戦後労働運動が盛んになり、中小企業にも労働組合が結成され労使間の争議が相次ぎ、中小企業経営を根底からゆさぶる事態を招いたことがあります。同友会の先輩達は、力と力との対決による解決ではなく、話し合いを基調にした中小企業にふさわしい近代的な労使関係の確立に血の出るような苦労を重ねました。その体験を教訓化しまとめたものが「労使見解」なのです。

 今回はこの労使見解について「経営の原点は人ー「労使見解」発表30年にあたって(中同協労働委員会担当常任幹事・上野修氏)」の読みあわせを行いながら、中小企業にふさわしい労使関係の確立について討論を行いました。

◆経営の原点は人―「労使見解」発表30年にあたって 中同協労働委員会担当常任幹事・上野 修氏  http://www.doyu.jp/intro/roushi.html

【上野氏の報告(抜粋)】

「社員を愚痴ることは、企業を倒産に導くだけ。経営者の仕事は“人づくり”、どれだけの人の生活を保障してきたのかが経営者の評価。人の選り好みや人の批判をしている間は経営者としては半人前」

「俺は経営者だと肩ひじ張らずに、人間として本音で話すことのできる経営者であることが、きわめて大切」

「同友会が求める「話し合い」とは、他人をコントロールするためでなく、信頼関係を築くために行うことを意味する。弱点をことさらに指摘しあうのではなく、良い点を認め合うことによって良好な関係づくりのキッカケが生まれる」

「大切なことは、白か黒かという対立した二者択一的な考え方によるのではなく、異なった意見から関連性を探し、一致点を求めるという柔軟的な考え方・立場・観点により、他者を決して排除するのではなく、理解する姿勢によって初めて信頼関係が築けることだけは確かです」

【『人を生かす経営(労使見解)』のご紹介】

人を生かす経営〜中小企業における労使関係の見解 ★人を生かす経営〜中小企業における労使関係の見解
“中同協「中小企業における労使関係の見解」、「労使見解」の今日的意義”

「本書から学ぶべきことは、経営者の経営姿勢の確立こそ社員との信頼関係を築く出発点、経営指針の成文化とその全社的実践の重要性、社員をもっとも信頼できるパートナーと考え、高い次元の経営をめざし共に育ちあう教育(共育)的人間関係をうちたてること」(まえがきより)

頒価300円 A5版・44ページ

★同友会事務局で販売しております。ご希望の方は事務局(Tel:31−0923)までご連絡下さい。

同友会アカデミー第4講では「労使見解」を軸に人間尊重の経営に取り組んできた?螢▲ぅ錙璽匹了磴?ら学んでいきます。日程は10月26日を予定しております。ぜひ、奮ってご参加くださいませ!!

【?螢▲ぅ錙璽匹裡硲个呂海舛蕁?
http://www.iword.co.jp/

【『労使見解』を軸に真の人間尊重経営を求めて(?螢▲ぅ錙璽鼻ー卍后〔斂邯瓠法?
http://shinbun.doyu.jp/date/2005/n0961-401.html

★(ユーザー名:shinbun  パスワード:Mdwxfys4)です。

【社員が語る、わが社に息づく「労使見解」の精神(?螢▲ぅ錙璽鼻 ̄超班?長 近藤氏)】
http://www.miyagi.doyu.jp/doumiya/2005/09/2.html

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です