南しれとこ支部別海地区会(寺井範男会長)は15日、「地域経済分析調査報告会」を開催し、町民60名が参加しました。この報告会は別海地区会が別海町から受託した事業で、京都大学教授の岡田知弘氏の研究チームが別海町内の各事業所に対して行ったヒアリング、統計資料の分析から分かってきた別海町の姿を報告したものです。
報告会に先立って、今回の調査事業の結果をまとめた報告書が寺井会長から水沼猛町長へ手渡されました。水沼町長は「行政としても岡田氏のような研究者の見解を取り入れていきたい。今回の報告書も今後の政策展開に役立てられるよう、じっくりと勉強したい」と述べました。
報告会の中で岡田氏は地域内再投資力について触れ「町内で支払われた人件費、町外から獲得した外貨が地域内の購買力として貢献することが大切だ。今回の調査で別海町民は比較的高い購買力を持っていることが分かったが、大手スーパーなどを通じて町外へ流出している可能性が高い。町内の業者を意識的に利用することでその業者が潤い、納税額を増やす事が別海町の経済を活性化させる重要な要素だ」と解説しました。
今回の報告を受けて地区会長の寺井氏は「次年度開かれる予定の中小企業振興会議の中で、今回の報告書を基に提言を行っていきたい」と意気込みを滲ませました。
▼公共事業による域内再投資についても言及した岡田氏
▼報告会に先立って行われた報告書の受け渡し風景
★報告書を提出する様子が釧路新聞に報道されました。こちらからご覧下さい。
http://portal.doyu-kai.net/modules/news/article.php?storyid=1144