同友会釧路支部は7月例会を7月28日に釧路キャッスルホテルで開催しました。
テーマ:『最初の一転がしですべてが決まる〜組織の動かし方、人をやる気にさせるリーダーの条件』
講 師:北の起業広場協同組合 専務理事 坂本 和昭氏(帯広市)
2年半の調査研究を経てオープンした帯広の北の屋台は、全国各地で誕生している屋台村のモデルになりました。坂本氏よりまちづくりの取組みや、組織の動かし方、人をやる気にさせるリーダーの条件について伺いました。
【講演要旨】
「場所の意志に添ったまちづくりをやろう!困難に思えることでも智恵と行動力でチャレンジしてみよう!全国どこに行っても金太郎飴の様に同じ店や街並みばかり。もっと場所の特性を考慮した特色ある「まちづくり」はできないだろうか?造って欲しい、お金を出して欲しいの陳情型や、人の物真似はつまらない」。こんな意識を持った人々が集まり、「まちづくり・ひとづくり交流会」を設立しました。何度かの時間をかけた議論を経て、「街には中心部というへそが必要である」という共通認識を持ち、商業や街の歴史の研究にも取り組みました。その結果、「屋台」というキーワードを見つけて本格的に調査と研究を始め、北の屋台づくりが始まったのです。
人類が「便利さ」を追求し続けてきた結果、歪みが生じ、その代償として失われたものが「人間性」であり「コミュニケーション」です。屋台は狭くて寒くて不便ですが、肩が触れ合う狭さのお陰で人情味に溢れて気軽に話せるから「こころ」が温まります。「不便さが生み出すコミュニケーション」というものが存在するのが屋台なのです。
まちづくりには特効薬はありません。ゆっくりじっくりと時間をかけて場所の意志に添った事業に取り組まなくてはいけせん。ハードだけに頼ると、完成した瞬間から陳腐化が始まってしまいます。時間の経過と共に成長するソフトと素材が必要なのです。
【全体風景】
【北の屋台の取組みについて語る坂本氏】
【真剣に聞く参加者の方々】
【講演の感想を出し合い、坂本氏への質問を検討】
【坂本氏へ質問をする綜合設備(株)の亀岡氏】
★全国の屋台ブームの先駆けとなった「北の屋台」。空洞化した地方都市の賑わいを取り戻すことから始まったプロジェクトの全容について書かれた『北の屋台 繁盛記(¥1,890円)』を同友会釧根事務所で取り扱っております。ご希望の方は、同友会釧根事務所(Tel:31−0923 E-Mail:kushiro@hokkaido.doyu.jp)までご連絡下さい。
『北の屋台 繁盛記(¥1,890円)』