釧路支部(亀岡孝支部長)は16日、今年度第二回目となるk-Biz(ケイビズ)相談会を開催しました。今回は新商品の販路拡大、地域コミュニティサービスの新規展開、域外交流のマーケティングなど9件の相談を受け、静岡県の富士市産業支援センター(f-Biz)センター長の小出宗昭氏がアドバイスを行いました。k-Biz相談会は2009年に施行された「釧路市中小企業基本条例」の精神にのっとって新規創業や域外連携を目指す企業を支援するものです。
▼本音でぶつかり合う親身な相談をする小出氏
小出氏は冒頭「今は物が売れない時代ではなく、多種多様な商品から消費者が選択する時代だ。単純に商品、サービスの良さを伝えるだけでは消費者は振り向かない」と述べました。
小出氏は商品の魅力を伝えるポイントとして「消費者は商品を選択、購入する最後の場面しか見ていないが、商品ができるまでの過程には努力や苦労、様々なドラマがある。ストーリー立てて発信することによって商品に付加価値がつく」と述べました。また、「商品がどの分野で取り扱われるかによって、消費者の反応やメディアの取り上げ方、店頭での取り扱いも変わってくる」と述べ、大手家電メーカーの商品を例にとって販売路線を工夫することで消費者の注目度を高める重要性を述べました。
最後に「購入後のイメージを膨らませることが大切。購入する喜びよりも、購入後に使用してから得られる喜びの方が大きく、それが口コミやリピーターにつながる。相談会で取り上げた商品、サービスの魅力も世間に浸透するまで発信し続けることが大切」と締め括りました。
地域起業サロン事業(k-Biz)は今後も隔月で相談会を開催します。開催予定は以下の通りです。
9月10日(土)、11月19日(土)、2012年1月28日(土)、3月24日(土)
相談会参加のお申し込みは同友会事務所までご連絡ください。