釧路支部幹部大学同窓会は2月16日に公開例会を開催し、「地球温暖化への疑問」と題して北海道新聞社本社編集局文化部デスクの橘井潤氏が講演しました。
世界規模で二酸化炭素による地球温暖化が叫ばれ、レジ袋の削減や国をあげての二酸化炭素削減運動が行われています。橘井氏は「レジ袋の原料はナフサというガソリンを製油する際にできる副産物。レジ袋を削減してナフサの使用を抑えても原油の生産量は変わらないし、爆発しやすいので使わずに保管しておくのも現実的ではない。またナフサ自体が貴重なものなので他のプラスチック製品にまわるだけだ。結果としてレジ袋削減では二酸化炭素の排出量は減らない」と説明しました。
リサイクルにも効果があるものと、逆に害になるものがあると話します。「ペットボトルのリサイクルは運搬する際に使う燃料や加工する時のエネルギーのことを考えると効率が悪い。また集めたゴミの中に有害物質が混ざっていると、出来上がった製品全てが汚染される可能性がある」と述べました。
また二酸化炭素量の増加が地球温暖化を引き起こしているという説について「ここ数年は寒冷化してきている。二酸化炭素が温暖化に与える影響はごくわずかで、地球の気候変動による寒冷化の方が進行してきている。IPCCが行ったコンピューター予測数値と現実の数値に差が生じ始めているが、二酸化炭素主因説を信じる人々は主張を曲げようとしない。温暖化を抑制するために多額の資金を使うよりも、万が一温暖化した時に被害が出ないように対策をとる方が現実的だ」と語りました。
最後に幹部大学同窓会の森川会長は「一般的な家庭は1年間に8トンの二酸化炭素を排出しているというデータがある。しかしジェット機、また戦争で使われる戦闘機や戦車が排出する二酸化炭素はその比ではない。私たちはしっかり目を開いて学び、真実を見極めよう」とまとめました。
【北海道新聞社 本社編集局文化部デスク 橘井 潤氏】
【幹部大学同窓会 会長 森川 浩一氏】