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同友会アカデミー、佐藤藤三郎の答辞を学ぶ
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釧路支部企画委員会は、同友会の歴史や重要文献をゼミナール形式で学ぶ「同友会アカデミー」を開催しています。12月11日の第6講では、『共に育つ』(1988年同友会発行)に収録されている、佐藤藤三郎が1951年に山元中学校の卒業式で読んだ答辞をテキストにして学びました。
同友会の教育理念は戦後制定された「教育基本法」の精神に則っています。その教育基本法のすぐれた実践例が無着成恭先生の山元中学校でした。その優れた教育は戦後民主主義教育の金字塔といわれるほど大きな反響を呼びました。50数年の年月が経過していますが、今日の中小企業における社員教育にも十分に参考になります。
15年戦争が終わってから、子供の心が荒廃していた田舎の中学校に無着成恭先生が赴任します。『教師は、君らが旅立つ「踏み台」だ』と、子どもたちに呼びかけます。
いつも力を合わせて行こう。
かげでこそこそしないで行こう。
いいことを進んで実行しよう。
働くことがいちばんすきになろう。
なんでも、なぜ?と考える人になろう。
いつでも、もっといい方法がないか、探そう。
43人の生徒たちは、それぞれの家庭が抱える問題や矛盾を孕みながらも、無着先生にこう励まされながら育っていきます。卒業生を代表して、佐藤藤三郎さんは次のような答辞を述べます。
『私たちはもっと大きなもの、つまり人間のねうちというものは、「人間のために」という一つの目的のため、もっとわかりやすくいえば、「山元村のために」という一つの目的をもって仕事をしているかどうかによってきまってくるものだということを教えられたのです。これからは自分の脳味噌で判断しなければなりません。人間を信じ、村を信じ、先生に恩返しをしたい』 ___抜粋
同友会は、人間として労使が共に育ちあえる土壌づくりを目指して、教育活動に積極的に取組んでいます。
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<同友会アカデミー第7講のご案内>
■日時 1月24日(水)18:30〜20:00
■会場 同友会釧根事務所
■文献 『共に育つ パート1』
・人格の発達と労働の役割 二宮厚美氏
*参加のお申込はここから
http://portal.doyu-kai.net/modules/eguide/event.php?eid=215
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*『共に育つ』は同友会事務局までお申込ください
頒価1,000円 B6版・256ページ
http://www.hokkaido.doyu.jp/01doyu/index06.html