釧路支部マルチメディア研究会と帯広支部IT総合研究会は2月20日に釧路市観光国際交流センターで合同例会を開催し、マルチメディア研究会副会長の斉藤和芳氏<丸中釧路中央青果(株)>が「OSSの活用事例〜企業から家庭まで使えるOSS〜」と題して記念報告を行いました。
斉藤氏はまず自身の経歴とOSS(Open Source Software)の概要について「OSSとは、ソースコード、つまりソフトの設計図にあたるものが公開されているソフトであり、自由な使用と導入費用がかからない事が大きな特徴だ」と説明しました。その後、実際にOSSを使用している企業と地方自治体を紹介し、「会津若松市は官公庁の公式文書の作成にOSSを用いており、ソフトの導入費用を抑えている。導入は地元企業と協力して行っている。また大舘市は市役所にOSSの電話交換ソフトを採用し、大幅な経費削減を達成した」と語り、さらに「OSSは無料で手に入れることができるが、初期費用がかからないだけで、維持には相応のコストがかかる。重要なのは、大手メーカーの既成ソフトを当たり前のように使っているが、OSSのようなソフトを選ぶ自由が我々にはあるということだ」と強調しました。
その後、マルチメディア研究会の佐々木氏と、IT総合研究会の小野寺氏がそれぞれ活動報告を行い、両支部の活動内容を深く学びあいました。
▲報告を行ったマルチメディア研究会 副会長 斉藤 和芳氏