釧路支部摩周地区会(近藤明会長)は歴史講座を4日に開き、てしかが郷土研究会の松橋秀和さんが、「アトサヌプリ硫黄山と釧路鉄道」と題して講演しました。
弟子屈町は古くからアイヌの人々が暮らし、硫黄山はアトサヌプリ(裸の山)と呼ばれていました。松橋氏は「明治中期、標茶に釧路集治監が設置されて全国から重罪犯たちが収容されました。安田善次郎はその囚人たちを使って硫黄山の採掘を行い、硫黄運搬のため鉄道を施設し、春採で機関車の燃料となる石炭の採掘をはじめました」と語り、硫黄山採掘事業は地域経済に多大な影響を与えたと述べました。