一般社団法人北海道中小企業家同友会釧根事務所

釧路支部昼食会 仕事を通して社員を幸せにしたい 小野寺氏


 同友会釧路支部(亀岡孝支部長・460社)は14日に昼食会を開き、とび工事業を経営する、おのけん代表取締役の小野寺憲一氏が講演しました。会社を創業してから10年を迎えた小野寺氏は、自らの来し方を振り返りながら経営者の責任について触れました。

 母子家庭の一人子として育った小野寺氏はいつも寂しさを抱えて少年期を過ごしました。高校の卒業を控えても就職がなく、夜遊びを繰り返す荒れる小野寺少年を母親が一喝します。「おまえは男だろ。精一杯やったのならジタバタするな」。気分転換に散歩に出かけると、とび職人の集団に偶然出会います。「作業着がかっこよかった」のですぐに履歴書を書いて、二時間後にはとび会社のドアを叩き社長に会いました。

「とびになりたい。俺を採用してください!」
「おう解かった。明日から来い!」。小野寺少年18歳の春の転機でした。

 その会社でとび職人として経験を積んだ小野寺氏は30歳で独立し、今では職人16名、車両12台を抱えるまでに業容を拡大しました。「母親の一喝が私の人生を決定づけた。経営者には様々な問題が降りかかるが、気持ちが折れたら社員を守れなくなる。失敗の数だけ気持ちが強くなった。これからも社員の生活を守り社会に貢献するために頑張りたい」と決意を語っていました。

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