一般社団法人北海道中小企業家同友会釧根事務所

ラッキーピエロ社長・王氏の講演に180名 ~釧路支部新年交礼会~


 釧路支部(石橋榮紀支部長)は16日、180名が参加して新年交礼会を開催しました。函館を中心にハンバーガーレストランを16店舗展開するラッキーピエログループ社長の王一郎氏が講演し、2013年の学び合いが幕を開けました。

 王氏は、地域で1番にこだわる差別化経営について語りました。「10年前のマーケティングをいくら勉強しても役に立たない。常に変化する市場に合わせた売り込み方を導入しなければ取り残されてしまう。経営者が貪欲に学びの機会を求めていくことが大切だ。私も各種のセミナーを受けるようになって37年経つが、まだまだ学び足りない」と述べ、自身の学びに対する姿勢を紹介しました。

 講演後に行われた懇親会では石橋榮紀支部長が「今年の干支は巳。会員の皆さんには仕事の面でもプライベートの面でも、ヘビと同じように脱皮して、新たな展開を切り開く年にしていただきたい」と挨拶し、その後の歓談では参加者が今年一年の抱負を語り合いました。

<釧路支部新年交礼会・来賓一覧>~~~~~~~~~~~
北海道釧路総合振興局  産業振興部  部長   関藤 博臣 氏
釧路市            産業振興部  部長   名塚 昭 氏
北洋銀行          釧路中央支店 副支店長 高橋 克明 氏
北海道銀行        釧路支店    副支店長 西田 匡 氏
釧路信用金庫       経営企画部  部長    森村 好幸 氏
釧路信用組合                理事長   岩田 豊 氏
釧路信用組合       本店営業部  営業部長 寺崎 俊明 氏
日本政策金融公庫    中小企業事業 事業統轄 南  裕之 氏
日本政策金融公庫    国民生活事業 融資課長 石岡生久朗 氏
北海道中小企業家同友会         代表理事 守  和彦 氏
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▲身振りを交えて情熱的に語りかける王氏


▲「同友会『3つの目的』に即した学びを」と呼びかけた石橋支部長


▲会場の様子

★交礼会の様子が各報道機関に掲載されました。
http://portal.doyu-kai.net/modules/news/article.php?storyid=1264

中堅幹部社員セミナーを開催しました


11月29日(木)、30日(金)の2日間、「中堅幹部社員セミナー」を開催し、14名が受講ました。
 1日目は、中小企業診断士の松井智聖氏(ラコンテ 社長)が「後輩の指導で困っていませんか?」をテーマに講義を行い、「仕事を円滑に進めるためには、良好な人間関係を築くことが大切だ。後輩の特性を理解して的確な指導をすることで、能力が引き出されるはず」と述べました。
 2日目は、同友会釧路支部幹事長で、北泉開発の曽我部元親氏が「経営者が幹部に期待すること」をテーマに講義。曽我部氏は「もし、移動販売のハンバーガーショップの経営をするとしたら、どんなビジネスモデルを描くか」というテーマを与え、4つのグループで討議しプレゼンを行いました。その後「会社での自分の役割は何か?」について1時間のグループ討論を行いました。

 最後に、セミナーを担当した岸本真希人共育委員長が「経営者を支え、企業を発展に導く幹部の役割は大きい。このセミナーで学んだこと、ここで出会った人脈を生かし、より成長して欲しい」としめくくりました。

▼1日目で話をする松井氏

▼2日目で話をする曽我部氏

▼「移動ハンバーガショップのビジネスモデル」についてプレゼン中

新会員と幹事の交流会を開催しました


 11月26日(月)、新会員と支部幹事との交流会を開催。5名の新会員と10名の支部幹事が参加しました。
 「同友会ガイダンス」では、支部幹事から同友会の生い立ちや理念、具体的な活用法について説明し、懇親会で大いに交流をすることができました。
 「紹介者に誘われて入会したが、どのように活用していいか疑問だった。だが、こうして説明を受け、実際に会員と交流することで視野が広がった」と喜びの感想が寄せられています。

▼企画を担当した鈴木圭介会員増強リーダー

▼八幡好洋会員増強サブリーダーと残間巌幹部大学同窓会長が活用法を説明しました。

▼入会を祝して、高らかに乾杯

▼5名の新会員から、ひとことスピーチをいただきました

くしろ道研、604名の登録で盛会裏に終了


 9月7日、釧路支部(石橋 榮紀支部長)が設営を担当して「第29回全道経営者“共育”研究集会in釧路(以下、くしろ道研)」を開催。全道から604名が参加し、盛大に行われました。

▼早くから実行委員が集まり、歓迎のリハーサル

 「地域の未来に光を当てよう、屈しない企業家魂で!」をスローガンに掲げ、10年ぶりに釧路で行われた「くしろ道研」。約2年前に実行委員会を立ち上げ、研修の内容から全道の皆様のおもてなしに至るまで、アイデアを出し合いながら着々と準備を重ねて来ました。

 そして迎えた当日。「霧が立ち込める涼しい釧路」という印象とは打って変わって、爽やかな晴天に恵まれ、真夏のように暑くなりました。会場の釧路プリンスホテルには各地から続々と参加者が集い、あっという間に会場が満員に。

▼参加者の熱気に包まれた全体会場

 三神代表理事の挨拶の後、記念講演として「中小企業は地域経済を支える主人公」をテーマに、富士市産業支援センターf-Bizセンター長の小出宗昭氏が講演をしました。数々の起業支援の実績を持つ小出氏。あらゆる事例を紹介しながら「どんな企業にも“売り”と“強み”がある。小さな成果を積み重ね、地域に活力を」と訴え、力強いお話しに大きな拍手が送られました。

▼「売りと強みは必ずある」、力強く語る小出宗昭氏

 続いて経営指針、事業承継、人育てなどのテーマに分かれて、全部で10テーマの「分科会」が行われました。約3時間半に及ぶ分科会では、約1時間の報告とグループ討論が展開されました。諸課題について深い議論が交わされたと同時に、全道の参加者との情報交換にもなり、様々な気づきと発見があったようです。

▼10のテーマに分かれて行われた分科会

 18時半から行われた懇親パーティーは、広い会場を参加者が埋め尽くし、熱気の中でスタート。石橋実行委員長は「この熱気は、まさに中小企業の時代であることを象徴している。道研で学んだことを、しっかりと地域や企業に伝え、強い北海道を創りましょう」と高らかに挨拶し、来賓を代表して釧路市長の蝦名大也様からは「同友会の迫力にただただ驚いている。新しい時代を築くべく、各地でのご活躍に期待したい」と祝辞をいただきました。別海町の牛乳で乾杯した後は、地域の食材をふんだんに使った料理に舌鼓を打ちながら、大いに交流を行いました。

▼懇親パーティーで挨拶する石橋実行委員長

 大見麻華さんの歌のステージで盛り上がった後は、いよいよ「くしろ道研」のフィナーレへ。11月に「全道青年部後継者部会交流会」を開催する苫小牧支部と、来年10月に「第30回道研」を開催する南空知支部に、成功を祈願してタスキが掛けられました。最後に「来年は、岩見沢で皆さんとお会いしましょう」と横地副代表理事が高らかに挨拶し、大きな三本締めと共に「くしろ道研」は閉幕しました。

▼分科会ごとの立食形式で行われた懇親パーティー

▼歌と踊りと大漁旗で盛り上がりはピークに!

▼想いをつなぐ、次回開催地へのタスキ掛け

 会場の外では、全支部の名前が入った横断幕を持ってお見送りし、全道の皆様への「ありがとう」の気持ちを伝えました。

▼「ありがとうございました!」、感謝の気持ちでお見送り

絶対にこいつらを幸せにしてやる! 〜釧路支部7月例会を開催〜


▼人育ての実践と熱い想いを語る山本社長

▼小グループで活発な情報交換が行われました

 7月27日、釧路支部(石橋榮紀支部長)7月例会を開催し、山本忠信商店社長の山本英明氏が「絶対にこいつらを幸せにしてやる!〜ひとり一人の夢を育む社風づくりに全力を注ぐ〜」をテーマに講演しました。

 3代目として、同社に1987年に入社した山本氏。当時は事務所と工場で働く従業員の間で確執があり、円滑なコミュニケーションがとれなかったといいます。「酒を飲み交わしながら歩み寄ろうとしたが、『お前に何が分かるんだ、この会社には夢を持てない』と言い返される始末。なかなか社員との溝が埋まらず辛い状態がしばらく続いた」と、当時を振り返りました。

 その後、山本氏は同友会に関わり、積極的に参加し始めます。「“拓の会”という部会では、多くの経営者から鋭い指摘を受け、自社の存在意義を考えさせられた。そこで生産者と小売店をつなぐ使命に気づき、仕事に取り組む姿勢が変わった」と、学びを通して自身の意識が変わった経緯を紹介しました。

 「2005年1月に社長に就任したものの、最初は“社員を愛せない”ことに随分悩んだ。だが、『社長と語る会』、『山忠社員No.1アンケート』、『360度評価』などの新たな試みを始めたことで社員側からもアイデアが出された。彼らと一緒に経営をしていることを実感できた時から、社員を心底愛せるようになった」と具体例を示しながら、人づくりへの思いを語りました。

 「『ヤマチュウは人でできている』、『ヤマチュウのミッションは農業にある』、『ヤマチュウは社会の公器である』が当社の企業理念だ。社員がワクワクできるような仕事づくりとして、製粉工場“十勝☆夢mill(とかちゆめみる)”を建設し、“十勝小麦・小麦粉連合”という組織を立ち上げた。生産者、食品加工業、消費者、飲食店が一緒に十勝の食を盛り上げる機会にしたい」と、企業や地域づくりへの意気込みを語り、講演を終了しました。

 その後「山本氏の経営から何を学んだか」をテーマに、グループ情報交換を行い、それぞれの感想などを述べ合いました。

これが同友会流「異業種交流」だ!〜南しれとこ支部7月例会〜


▼産業別に、3名から報告がありました

▼グループ情報交換が活発に行われました

 7月23日(月)、南しれとこ支部(佐々木 孝支部長)では「これが同友会流“異業種交流”だ!」をテーマに7月例会を開催しました。同友会には、あらゆる業種の会員が加盟していますが、産業別の報告を通して地域経済の状況を把握することが目的です。

 報告のトップバッターは中標津農協購買部長の長渕豊氏。「昨今、農家戸数の減少や農地の減少が進んでいる一方で、乳牛の飼養頭数は4年で300頭以上増えている」という現状を伝え、建設業と連携したデントコーン&グラスサイレージの取り組みや検査体制なども紹介しました。また、畑作については「中標津大根は関西や九州地方に大量に出荷している。また、生産者の顔が見える“もぎたて市”はたくさんの町民に喜ばれている。あらゆる取り組みを通じて、食べ物を大切にする風土を築きたい」と思いを語りました。

 続いて、第2次産業として、建設業の(株)篠田興業社長の篠田静男氏が報告。「公共事業が激減する中、さらに厳しい状況が続いている。だが、黙っていては悪化する一方だ。自ら前に出ようとあらゆる事に挑戦した」と語り、「あらゆる制度を活用した事業に着手しようと各機関を回り、積極的に相談した。また、銀行に対してはありのままの財務状況を伝え、正直に自分の想いを伝えた。自分をさらけ出し、目の前の課題を1つ1つクリアしたことで、結果的に銀行からあらゆるサポートをいただくことができた」と経験談を述べました。

 最後は、第3次産業として中標津保養所温泉社長の加藤達雄氏が観光と旅館業の動向について話しました。「平成5年の宿泊者数が約10万9千人で、平成23年は約13万人に増えている。ビジネス客と観光客の比率はほぼ同じだ」とデータの推移で地域の状況を伝えました。「我々旅館業は、地域外から人が来てくれ成り立つ仕事だ。地域の魅力を伝える演出力に磨きを掛け、1次、2次産業と連携することで可能性が広がるはず。また、“環境”を視野に入れた中標津らしい観光の在り方を検討する必要がある」と述べました。

 その後のグループ情報交換も活発に行われ、3名の報告をもとに質問や提案が出されました。

 最後に、名和孝志副支部長が「異業種の取り組みから地域の今を知り、今後の可能性を考えるいい機会となった。このような学びを積み重ね、強い地域や企業をつくりましょう」と締めくくりました。

部下に信頼されるにはどうすべきか?〜釧路支部6月例会〜


▼「経営者自らが、部下を信頼することが大事」と語る池川氏

▼グループ情報交換では、異業種のメンバが―様々な情報を交流しました

 6月27日、釧路支部(石橋榮紀支部長)では「いま問われる、経営者のリーダーシップ〜あなたは、部下に信頼されていますか?〜」をテーマに6月例会を開催し、40名が参加しました。

 最初に、札幌で包装資材の販売やパッケージデザインなどを行うティーピーパック社長で、同友会札幌支部の幹事長を務める池川和人氏が問題提起を行いました。

 「成長している集団の共通点は、目的に向かって走っていることだ。当社では、社員自らが“明るく・元気・前向き”というスローガンを作り、社員同士のワイワイ、ガヤガヤを大切に経営している」と語り、「部下に信頼されるよりも前に、経営者が部下を信頼しているか、という視点も大事だ。と同時に、社員がやる気を出すような、企業のビジョンが問われている」と提起。「当社では、3年前からみんなで昼食をとっているが、これが人間関係の潤滑油にもなっている」と具体的な実践にも踏み込んで、社員と共に育ち合う取り組みを紹介しました。

 最後に「経営環境は厳しさを増すが、?価格競争に陥らない、?ナショナルブランドの周辺にビジネスチャンスありを肝に銘じ、市場、商品力、販売方法などのあらゆる要素を組み合わせ、今までにない提案力を育む努力をしている。経営者のリーダーシップは、経営者自身が理念の実現を強く決意し、一緒に力いっぱい社員と取り組むことではないか」と締めくくりました。

 その後、「今までの自分、これからの自分」をテーマにグループ情報交換を開催し、池川氏の話の感想や、リーダーシップの在り方について、業種を超えた有意義なやり取りが繰り広げられました。

社員育ては、第2の子育て〜小児科医が語る人育てのポイント〜


▼講演をする、栗山院長

▼29名が会場に集まり、熱心に耳を傾けました

 6月25日、南しれとこ支部(佐々木 孝支部長)では、「社員育ては、第2の子育て」をテーマに6月例会を開催し、会員とゲスト合わせて29名が参加しました。

 講師は中標津町で小児科診療所を営む中標津こどもクリニックの栗山智之院長。もともと横浜で小児科医をしていましたが、中標津にほれ込んで移り住み、2002年に開業しました。

 講演では、子どもたちとの触れ合いで感じる疑問などを語りました。「最近は挨拶できる子どもが少なく、小さな判断でも親に委ねるケースが目立つ。また、親も子どもに過保護になっている」と指摘。「社会でしっかり生きるために、?自分の力で考えること?自己肯定感を持つこと、が大切だ。また、失敗したときにどう声を掛けるかを、大人として学ぶ必要がある」と、子育て時の留意点にも触れました。

 最後に「経営者は子どもたちを受け入れ、社会人として教育し、自社発展につなげる使命がある。甘やかさず、厳しすぎずという加減が難しいが、自分で1から育てるという気構えで社員と向き合い、眠っている可能性を引き出して欲しい」とエールを送りました。

情報技術を駆使して、地域医療の充実を〜医良同友報告会〜


▼講演するNTTの高橋氏

6月6日(水)、別海地区会(寺井範男会長)は別海医療サポート隊「医良同友(いいどうゆう)」の2012年度活動報告会を行いました。町立別海病院をサポートする医良同友は2009年に発会し、地域医療を守るため町民と医師のコミュニケーションを図り、相互の親睦と交流を目的に活動しています。

報告会と同時に開催した講演会は、NTT東日本北海道支店法人営業部主査の高橋 博幸氏が「地域医療の現状とICT(情報通信技術)の活用について」をテーマに講演しました。都市部以外での医師不足の実態に触れ「どの街にも医療は絶対に必要だ。持続的に医療サービスを受ける環境づくりとして、医師が過度に疲労する“コンビニ診療”をやめる、各地から医師を集める努力を怠らない、地域の皆さんで研修医を育てる、患者自身も医者との上手な付き合い方を学ぶ、などを行い続けることが大切だ」というポイントを伝えたほか、「最も効果的なのは、この道東地域に医療大学を設置し、医者の卵を育てることではないだろうか。十勝、北見方面を含めた強いネットワークが生まれるはずだ。ぜひ取り組んで欲しい」と提起しました。

また、情報通信技術を活用したシステムについては、テレビ電話を活用した遠隔診療の実例や、患者一人のデータを他の病院でも活用できる情報共有の実例を紹介しました。さらに、瞬時の判断と行動が要求される救急医療現場においては「救急車に患者を乗せた状態で、搬送先の医者の予定やベッドの空き状況などが分かれば、たらい回しにしなくて済む。その場に応じた的確な情報があれば多くの命が救われるので、情報技術の導入は必要だ」と話しました。

最後に「“同友”という言葉を辞書で調べたら、“志を同じくする友”とあった。まさに、医良同友は地域医療を良くする高い志を持った人たちの集まりだ。あらゆる試みで、さらに発展して欲しい」と締めくくりました。

豊かな森をつくろう〜釧路湿原の森に植樹


 5月26日(土)にNPO法人トラストサルン釧路による植樹が達古武で行われ、荒廃した釧路湿原の丘陵地を再び森に戻そうと約10名が参加し、30本の広葉樹の苗木を植えました。

 同友会釧路支部は2000年10月から会員企業の古紙問屋さんの協力を得て「同友会オフィス古紙リサイクル運動」を行っています。2011年度も多くの同友会会員企業が協力して古紙をリサイクルし、その益金2万7千円を苗木代としてトラストサルン釧路に寄付しました。

▼同友会から目録を受け取るトラストサルン釧路の黒澤理事長(右)

▼「同友会釧路支部」の印を立てました

▼植樹の様子

地域になくてはならない同友会へ飛躍を!~別海地区会総会~


▼寺井範男地区会長が「さらなる飛躍をしたい」と高らかに挨拶

▼ビジネスマッチングの大切さを語るダテハキの守会長

▼熱心に守さんの話に聞き入りました

 4月21日、南しれとこ支部別海地区会総会を開催しました。2011年度活動、収支報告、2012年度方針・計画案、予算案が提案され、採択されました。85社を目標とした会員拡大、中小企業振興基本条例に基づく域内循環、地域内再投資力の提唱、産業の枠を超えた理解・交流・連携、新ご当地グルメグランプリ北海道2012in別海への積極参加と協力、全道経営者“共育”研究集会への積極参加を方針に活動を展開します。また、幹事会、第1〜第4委員会でそれぞれに方針を掲げ、年間スケジュール案も併せて提案されました。

 続いて行われた記念講演は、(株)ダテハキの守 和彦会長(北海道同友会)が「地域密着で全国マーケットへ」をテーマに報告しました。1941年、下駄の製造業として伊達市で創業した同社。「この70年で業態転換を繰り返し、1982年から靴の製造販売をメインにしている。当社は、“豊かな冬の生活に役立つ高品質、高感度な製品の企画・流通を通じて社会に貢献し世界と語り合う企業を目指します”を使命に工場を持たないメーカーを目指し、東京支店の開設、中国への展開を行ってきた」と企業の生い立ちと現状を語りました。

 また、雪が多く、転倒事故が多発する「北海道」という地域性に着目し、北国の生活に適した自社ブランド「North Date」を開発。「中小企業は、自分の地域を熟知することが最高の武器になる。当社の靴は雪に不慣れな観光客はもちろんの事、多くの市民にも愛用されている。特定の分野を徹底的にこだわる事で、可能性が広がる」と豊富な経験を交えて報告しました。

 最後に、ビジネスマッチングの可能性に触れた守氏。「自社商品の競争力を知り、同業他社の状況を把握するためにも、積極的に外に打って出るべきだ。オリジナル商品を持ち、ビジネスマッチングをすることでマーケットは無限に広がる」と締めくくりました。

 講演終了後は、参加者同士で懇親を深め、今後の地区会活動について有意義な情報交換が行われました。

★2012年度別海地区会総会議案書、新役員名簿はこちらからダウンロードしてご確認下さい。
http://portal.doyu-kai.net/pdf/2012betukaisoukai.pdf

新会長に成澤則充氏!〜厚岸地区会総会を開催〜


▼地区会長に就任した成澤則充氏

▼和やかに懇親会が行われました

 4月19日、厚岸地区会総会を開催しました。2011年度活動、収支報告、2012年度方針案と役員体制案が提案され、新たに成澤則充氏((株)ナリテツ 社長)が地区会長に、中島健洋氏((有)平良木新聞店 常務)が幹事長に就任しました。

 記念講演は、町立厚岸病院の佐々木暢彦院長が「意外と知られていない医者の仕事の実際」について講演。「毎年、医者は何千人も増えているが、同時に必要数も増えている。毎日、診察室にいるばかりではなく、救急で緊張感あふれる現場に直面したり、患者やその家族と面談するなど様々な仕事がある。頭脳労働であり、肉体労働でもある」と医者の幅広い業務について解説しました。また、佐々木氏は昨年の5月27日夜に脱線事故を起こしたJR北海道のスーパーおおぞらに乗車しており、事故当時の衝撃的な現場の状況について報告しました。

 講演後の懇親会では、成澤新会長が「しっかり学び合える地区会を目指したい」と抱負を語り高らかに乾杯。参加者同士で懇親を深め、2012年度が志高くスタートしました。

★2012年度厚岸地区会活動方針と新役員名簿はこちらからご覧ください。
http://portal.doyu-kai.net/pdf/2012akkesisoukai.pdf

自社の強みを見つけ出そう! 〜新規事業創業セミナー〜


 同友会釧路支部も構成団体として運営している釧路市地域雇用創造協議会(名塚昭会長)は26日に新規事業創業セミナーを開催しました。起業支援に数々の実績がある、静岡県の富士市産業支援センター(f-Biz)センター長の小出宗昭氏を講師に迎えて、実際の事例を交えながら、起業のノウハウや商品のマーケティング方法について解説しました。

 小出氏は「どんな企業にも必ずセールポイントがある。しかし、ほとんどの企業がそれを効果的に伝えられていない。セールスポイントを見つけ出し、多くの人に知ってもらうことで会社の流れが変わる。販売するターゲットを絞り、自社の魅力を発信し、雇用の拡大につなげてほしい」と語りました。

 講演後に行った質疑応答の時間では、販路拡大や売り上げ増大など、多くの意見や質問が飛び交いました。

 次回の新規事業創業セミナーは7月20日(金)10:00からの開催します。
 参加のお申し込みは釧路市地域雇用創造協議会(TEL:0154-32-7771)までご連絡下さい。

▼過去の相談事例を基に解説する小出氏

新体制でスタートした幹部大学同窓会


▼三浦綾子『泥流地帯』について語る小田島教授

▼残間新会長が参加者に向けて抱負を述べました

 5月25日(金)、第16回幹部大学同窓会総会を開催し、2011年度の活動・決算報告、2012年度活動方針案・予算案の提案が行われ採択されました。また、役員改選では新たに残間金属工業の残間 巌氏が会長に、ヤマト機械の松尾祐志氏が幹事長に就任。挨拶では、それぞれの意気込みを語り、激励の拍手がおくられました。

 また、記念講演では、釧路工業高等専門学校の小田島 本有教授が「三浦綾子『泥流地帯』から見る震災の怖さ」と題して講演しました。舞台は、1926年の十勝岳大爆発で大きな被害を受けた上富良野町。大切な家族を失い、絶望の縁を彷徨う主人公が、様々な支援を通して命の大切さに気づき、先祖が守り続けて来た土地を守るべく地域の復興に生きる様子が描かれた作品です。小田島氏は作品の中から、泥流が大きな音で瞬く間に迫ってくる様子や、泥の中から人命を救出する場面などを抜粋して紹介し、文脈から読み取れる極限状態での人間の心情などを解説しました。

 講演の最後に「この作品は“人間を襲う苦難の意味”を考えさせる作品であり、命の尊さに感謝しながらまじめに生きることの大切さを伝えている。東日本大震災からの復興と重ねながら、ぜひ多くの人に読んで欲しい」としめくくりました。

 講演終了後の懇親会では、和やかな雰囲気の中で2012年度の取り組みなどを語り合いました。

★2012年度 幹部大学同窓会 役員体制(敬称略)

会  長:残間  巌((株)残間金属工業)
副 会 長:長濱 正昌((有)フリーライフ)
幹 事 長:松尾 祐志(ヤマト機械(株))
副幹事長:色木  繁((株)エイチ・シー・シー)
副幹事長:鳥居 則之(タケダ産業(株))

市民のお金で地域を創る!〜釧路支部5月例会を開催〜


▼ 市民資金(ファイナンス)の取り組みを紹介する佐野センター長

▼ グループ討論では、活発な情報交換が行われました。

5月24日(木)に釧路支部5月例会を開催し、この4月に釧路公立大学地域経済研究センター長に就任した佐野修久教授が「市民のお金で地域を創る!〜お金の域内循環を考える〜」をテーマに講演しました。

 人口減少や産業衰退など多くの地域が深い課題を抱えている一方で、住民自らが出資をしてサポートする取り組みが全国各地で展開されています。「主体的な意思を持った一般の市民等が提供する志ある資金を“市民資金(ファイナンス)”と名づけた。全国的な先進事例として新潟県村上市の取り組みが興味深い。町屋や駅舎の再生をするプロジェクトで取り組んだところ、2800名の市民から2000万円の資金が集まった。また、経営難に苦しむ動物園、路面電車などでも成功事例が生まれている」と、数々の事例を紹介しました。

 また「浜頓別町のNPO法人北海道グリーンファンドが取り組む風力発電事業をはじめ太陽光発電や森林の再生など、環境分野での取り組みが活発だ。最近では、被災地支援の中でも市民資金が活用されている」という傾向にも触れました。

 最後に「市民自らがお金を出すことにより、事業に対する当事者意識が生まれ、地域への愛着心が育まれる。また、市民資金はお金の域内循環を促し、やがては質の高い公共サービスの実現にもつながる。各地で、この動きが広がって欲しい」とまとめました。

 その後、グループに分かれて感想などを述べ合い「自分の地域だったら、どのような事業が展開できるか」という視点で、様々な意見や提案が出されました。

釧路支部 第2回幹事会を開きました


▼支部長としての抱負を語る石橋氏

▼くしろ道研成功に向けて、協力を呼びかける大久保副支部長

 先月の総会で58名の役員が選出された釧路支部。5月15日、第2回幹事会を開き、28名の幹事が参加しました。先月の総会で新たに支部長に就任した石橋榮紀氏は、冒頭の挨拶で「支部長という大役を仰せつかった以上は一生懸命がんばりたい。ぜひ、皆様と一緒に同友会運動に取り組み、企業と地域の夢を実現させたい」と抱負を語りました。

 また、2012年度は「経営」「共育」「政策」の3委員会が動き出すほか、会員を拡大する「トップリーダー獲得」、「事業承継」、「経営指針」の3プロジェクトが始動します。各委員長やリーダーから役割や方向性について報告があり、支部活動の全体像を確認することができました。

 全国・全道的な取り組みとして、釧根三支部総会の報告や岩手、宮城、三重県との連携について報告があり、他地域との関わりの広がりと今後の展望を確認しました。

 審議事項では、曽我部元親幹事長から2012年度役員体制について提案があり、各委員会・プロジェクトメンバーが承認されました。事業の詳細については、各委員会が役割を分担して企画します。

経営指針で仕事の楽しさを広げよう!〜別海地区会5月例会〜


 

 5月15日、別海地区会(寺井 範男会長)は5月例会を開催し、釧路で鍼灸院を営むあんずカンパニーの須藤社長が「経営指針で仕事の楽しさを広げよう」をテーマに報告しました。

 「1991年に創業した頃は、どんぶり勘定で、経営指針を作るなど考えていなかった」と話す須藤社長は、「創業間もなく自宅が火災で全焼してしまいどん底に落ちた。路頭に迷う中、同友会会員の皆さんをはじめ色々な方にお世話になった。これを機に本気で仕事に取り組んだ」と創業期の苦労を語りました。

 その後、同友会の活動に積極的に参加し、経営指針づくりにも取り組んだ須藤氏。会社の実情と向き合い、将来に向けた夢を描きながら、経営指針の骨格ができました。「しかし、経営指針は形を作るだけではなく、実際の仕事につなげなければ意味がない。来院された皆さんに満足してもらうにはどうするか、社員のアイデアをどんどん取り入れたところ、楽しく働く雰囲気が生まれた」と話しました。

 その他、経営指針づくりのポイントして、経営者の思いだけを列挙するのではなく、同友会3つの目的(よい会社、よい経営者、よい経営環境づくり)のエッセンスを活かして作成することを勧めていました。「例えば、理念の一つ一つの言葉の意味を社員と考え、議論することも有効だ。理念に共感する社員が増えれば、自ずと仕事の幅が広がる。あまり難しく考えず、完璧な指針を作ろうと気張らずにチャレンジして欲しい」と呼びかけました。

 報告終了後、参加者からは「経営指針を作ったが、現状とのギャップの大きさに悩んでいた。ぜひもう一度作り直したい」、「家族経営だが、言葉に残すことで意識が高まり、いい仕事ができると感じた。すぐに着手したい」、「経営指針を通して、人間力を高め合う会社にしたいと思った」等、それぞれの熱い思いが語られました。

新会長に千田氏が就任 釧路支部みけた会総会


 釧路支部青年部・みけた会は11日、総会を開催しました。第17回となる今回は役員改選、活動方針の提案、承認が行われ、新会長に千田塗装興業常務の千田貴裕氏が就任しました。総会後に行われた記念講演では駒形家社長の白幡博氏が「人・ヒト・ひと」と題して講演しました。

 講演の中で白幡氏は、自身が起業し、現在に至るまでの過程において、人との出会いがもたらした転機の重要性について紹介しました。白幡氏は「人生は自分磨きの旅だと思う。人と出会い、様々なことを教わるなかで自分をどう成長させるかを考えてほしい」と述べ、人と出会うこと、知り合うことで自身の成長につながることを力説しました。また、白幡氏は青年部みけた会会員へ向けた言葉として「会社には様々な人が出入りする。パートタイム、正職員にかかわらず、採用する際にどれだけ信頼関係を結べるかがポイントだ。今日、参加している皆さんにも人との出会いを大切にし、多方面の分野で活躍してほしい」と、エールを送りました。

 懇親会では千田新会長が「地域経済が疲弊する中で、地域の次代を担うリーダーとして活躍できるようみけた会で学びあっていきたい」と挨拶し、今年度の活動について語り合いました。

▼「人には必ず持って生まれた役目、役割がある」と語った白幡氏

▼新会長に就任した千田氏

★みけた会2012年度四役体制(敬称略)
会 長 :千田塗装興業(株) 常務取締役   千田 貴裕
副会長 :(株)ぱんどーら  代表取締役   石山 博士
幹事長 :(株)総合防災   営業課課長代理 米倉  健
副幹事長:(株)くしろ紅庄  代表取締役   相田美樹雄
     (株)ラコンテ   代表取締役   松井 智聖
     マルニ 藪そば   二代目     安田及司史

釧根三支部で新体制が続々発進 各支部定時総会


 4月20日から25日にかけ、釧根三支部は相次いで定時総会を開催しました。先陣を切って20日に総会が開かれた南しれとこ支部では佐々木孝新支部長体制がスタート、次いで23日の根室支部では田家徹新支部長、25日の釧路支部で石橋榮紀新支部長が誕生しました。

<南しれとこ支部 2012.4.20>
 南しれとこ支部定時総会は今年度、第30回を迎えました。記念講演はとかち支部会員でソーゴー印刷社長の高原淳氏が講演しました。総会では佐々木テント社長の佐々木孝氏が支部長に就任したほか、幹事長に雨宮印刷社長の雨宮慶一氏が就任するなど、新たな執行部体制が築かれました。

▼新支部長に就任した佐々木孝氏

▼記念講演を行ったソーゴー印刷社長の高原淳氏

★南しれとこ支部総会議案書、新役員名簿はこちらからダウンロードしてご確認ください。
http://portal.doyu-kai.net/pdf/minamisiretoko_sokai_hokoku.pdf

<根室支部 2012.4.23>
 根室支部第29回定時総会ではタイエー社長の田家徹氏が新支部長に就任、新幹事長にファイン専務の瀬戸慎太朗氏が就任し、こちらも新執行部がスタートを切りました。記念講演は釧路公立大学准教授の下山朗氏が地方財政と中小企業振興基本条例をテーマに講演を行いました。

▼新支部長の田家徹氏

▼挨拶する守和彦代表理事

★根室支部総会議案書、新役員名簿はこちらからダウンロードしてご確認ください。
http://portal.doyu-kai.net/pdf/nemuro_sokai_hokoku.pdf

<釧路支部 2012.4.25>
釧根三支部の定時総会の締め括りに行われた釧路支部第38回定時総会では、4年にわたって支部長を務めた綜合設備社長の亀岡孝氏から、新浜中町農業協同組合組合長の石橋榮紀氏が新支部長に就任しました。幹事長には昨年度に引き続き北泉開発の曽我部元親氏が就任しました。

▼新支部長の石橋榮紀氏

▼4年間支部長を務め、石橋氏へと引き継いだ亀岡孝氏

★釧路支部総会議案書、新役員名簿はこちらからダウンロードしてご確認ください。
http://portal.doyu-kai.net/pdf/kushiro_sokai_hokoku.pdf

★石橋新支部長就任が各報道機関に掲載されました。こちらからご覧いただけます。
http://portal.doyu-kai.net/modules/news/article.php?storyid=1161

親子で築くそばの味 〜みけた会4月例会〜


 釧路支部みけた会(高橋歩会長)は18日に4月例会を開催し、マルニ藪そば二代目の安田及司史氏が「引き継いだ父の味〜蕎麦づくりに賭けた私の決意〜」と題し報告しました。

 マルニ藪そばは、安田氏の父親である定夫氏が釧路市内のそば屋で修行後、のれんを継がずに独自の店舗として開業し、今年で39年目になります。

 現在、定夫氏の下で修行中の安田氏は「釧路市内の高校を卒業後、本州の大手自動車会社に就職した。しかし、リーマンショックの影響で週休5日という事態に遭遇した。その時に飲食業と出会った。そして父親が足を骨折したことが釧路へ戻るきっかけとなった」と店を引き継いだきっかけについて語りました。また、父親と初めて作り上げた看板メニューの「かわそば」について 「昨年の夏に発売して以来、売り上げは好調だ。しかし、見た目の売り上げとは裏腹に想像していたほどの利益が上がらず苦しんだ時期があった」と経営者としての苦労について語りました。

 現在、釧路管内に店舗を構える飲食店は約3,000店あり、そのうち、そば屋は100店舗ほどと他の市町村と比較しても高い割合を占めています。安田氏は「そばはタンパク質が豊富で、他の食品に劣らない高い栄養価を秘めている。釧路にはそば屋も多く、そば文化が発達している地域だ。もっと広く、たくさんの人に魅力を伝えていきたい」と今後の展望を熱く語りました。

▼「インターネット等を活用してマーケットを拡大したい」と語る安田氏
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