釧路支部(亀岡孝支部長)は8日、釧路信用金庫と業務協力に関する覚書を締結したことを記念し、釧路信用金庫の佐藤優理事長と支部役員との懇談会を開催しました。
「信用金庫の現場から見た地域経済」と題して報告した佐藤氏は「主力産業の漁業や、水産加工を中心とした製造業が衰退しており、釧路市の産業構造が変化している。その反面、高齢化によりグループホームが増設され、医療や福祉を含めたサービス業が増加している」と現状を報告しました。さらに「今後は、養殖漁業や加工技術の高度化による漁業関連業の安定化と、サービス業の雇用条件の向上が課題だ」指摘しました。
また、金融機関の融資先が移行していることに触れ「最近は、農業や地方公共団体への融資も広がっている」と説明し、「東日本大震災でもっとも影響を受けた地元観光業は、東北の復興によりさらに厳しくなる見通しだ。釧路市も地元産業の活性化に尽力しなければいけない」と強く訴えかけました。
最後に「地元企業の取り組みを正統に評価するためにも、この業務協力を通してCSR(企業の社会的責任)を知り、理解を深めたい。相互の情報交換を積極的に行おう」と締めくくりました。
▼報告する釧路信用金庫の佐藤理事長
▼懇談会の様子