釧路支部(横地敏光支部長 432社)は3月2日に幹部大学第8講を開催し、幹部大学同窓会幹事長で釧路鶴ヶ岱郵便局長森川浩一氏が「同友会幹部大学で学んだこと」と題して講演しました。
冒頭で森川氏は、「同友会に入って変わったといわれることが多いが、同友会は人を染めるものではなく意識をもって運動に参加することで、自分が変わっていける運動体だ」と語りました。また「同友会との出会いは知人に勧められたことがきっかけではあったが、2005年になり講演会の予習を通じて同友会の原点は中小企業における労使見解にあるということを感じ取り、それが同友会活動の転機になった」と述べました。
さらに森川氏は、「部下を持ち、労使双方での目標など現状での認識の一致のためには相手の立場を認めることが出発点になり、何よりもコミュニケーションをとることが欠かせない」と強調しました。また「良い経営者になる・よい会社をつくる・よい経営環境を作るという同友会の3つの目的、自主・民主・連帯の精神という現在の同友会理念は、全中協が設立した1947年と同時期にすでに見ることができる。現在の中小企業憲章制定運動、中小企業基本条例制定運動は半世紀前の中小企業家たちの理念を受け継ぐための歴史的な運動である」と強調しました。
最後に「同友会運動の中に入り少し遠くを見通せば、私たちは釧路にいながら歴史的な運動の中にいることがわかる」と述べました。
その後、受講者は「あなたの会社を発展させるための経営課題と、あなた自身の現状分析と成長するための課題」をテーマにグループ討論を行いました。各グループとも活発な討論になりました。受講生からは「パート・契約社員などの増加により正社員採用が減少傾向にある中で既存の正社員の責任が大きくなり、仕事の質が求められるようになってきている」、「ほんの些細なことからでもコミュニケーションをとり人間関係を大事にすることと、自分自身と部下のモチベーションを上げていくことが企業の発展には欠かせない要素だと思う」と討論の結果が発表されました。